
収益物件の購入で「法人名義」と「個人名義」どちらが節税になるか?プロが教える分岐点
収益物件の購入で「法人名義」と「個人名義」どちらが節税になるか?プロが教える分岐点
こんにちは。阪神間(芦屋市、西宮市、神戸市)で不動産仲介を行っております「高翔バイセル」です。

「芦屋で収益物件を購入しようと思うけれど、ネットで『節税するなら法人化(プライベートカンパニーの設立)が絶対にお得だ!』という記事を読んだ。自分も法人を作ってから買ったほうがいいのだろうか?」
不動産投資のスタートラインに立った際、多くの方がこの「名義選び」の壁に直面します。
確かに、法人化による節税メリットは非常に強力です。しかし、不動産と税務のプロとしてはっきりとお伝えしなければならない残酷な真実があります。
「目先の『節税』という甘い言葉につられて、自身の収入状況や物件の規模に見合わない法人化をしてしまうと、毎年かかる法人の維持費で逆に手取り額が減り、大損をしてしまう危険性があります。」
個人で買うべきか、法人で買うべきか。この決断は、後から変更しようとすると莫大な税金と手数料がかかるため、「購入の初期段階」で絶対に間違えてはいけないポイントです。
今回は、地元・阪神間で数多くの資産形成に伴走してきた私たちが、法人と個人の税率の「逆転現象」のカラクリから、知らないと破産する見えないコストの罠、そして売却(出口)までを見据えた正しい名義の選び方を徹底解説いたします。
- 個人と法人で税率が逆転する「損益分岐点」とは?
- 「法人化すれば節税」の裏に潜む、見えない維持コスト
- 阪神間の高額物件で「法人化」が圧倒的有利になる理由
- 売却時の税金で大損しないための「出口戦略」の考え方
目次
1. 法人名義と個人名義、税率の「逆転現象」とは?
不動産から得られる家賃収入にかかる税金は、個人と法人で計算方法が全く異なります。この違いが「どちらが得か」を決める最大の要素です。

個人の税金は「累進課税(最大約55%)」
個人名義の場合、家賃収入による利益(不動産所得)は、給与所得など他の収入と合算され、所得税・住民税が計算されます。日本の所得税は「累進課税」であり、所得が高くなればなるほど税率が上がり、最高で約55%(所得税45%+住民税10%)もの税金を持っていかれます。
法人の税金は「法人税(最大でも約30%台)」
一方、法人名義の場合は、利益に対して「法人税等(法人実効税率)」が課せられます。法人の税率は規模や利益額によって変動しますが、おおむね20%台〜最大でも30%台前半で頭打ちになります。
税率が逆転する「損益分岐点」の目安
つまり、給与と家賃収入を合わせた「課税所得」がおおむね900万円前後を超えてくると、個人の税率よりも法人の税率の方が安くなる「逆転現象」が起きます。このラインを超える見込みがある場合は、法人化による節税メリットが大きく効いてきます。
2. 知らないと損する「法人化」のメリットと見えないコスト
税率の差だけでなく、法人化には「経費にできる範囲が広い」という強力なメリットがあります。
例えば、家族を法人の役員にし、役員報酬を支払うことで「所得を分散」させ、世帯全体の税負担を軽くすることができます。また、将来の相続税対策としても非常に有効です。
【警告】法人化に潜む「見えない維持コスト」の罠
しかし、「それなら絶対に法人が得だ!」と早合点してはいけません。法人を維持するためには、個人ではかからない以下のような「隠れコスト」が毎年発生します。
- 法人設立費用:株式会社なら約25万円、合同会社でも約10万円の初期費用がかかります。
- 赤字でもかかる均等割:法人は、たとえその年の利益がゼロ(赤字)であっても、毎年約7万円の「法人住民税均等割」を必ず納めなければなりません。
- 税理士報酬:法人の決算申告は非常に複雑で、個人で処理するのは至難の業です。税理士に依頼するため、年間数十万円の顧問料や決算料が毎年発生します。
もし購入する物件が小規模(ワンルーム1室など)で利益が少ない場合、この「毎年かかる法人の維持コスト」が節税額を上回り、結果的に手元に残る現金が減ってしまうという本末転倒な事態に陥ります。
3. 阪神間エリアの投資に合わせた「名義」の選び方
では、芦屋市や西宮市、神戸市といった「阪神間エリア」での不動産投資においては、どのように考えるべきでしょうか。
このエリアは土地の資産価値が高く、一棟アパートやRC造マンションを購入する場合、投資額が数千万円〜数億円規模になるケースが珍しくありません。
規模が大きいということは、家賃収入(利益)も大きくなり、個人名義のままではあっという間に最高税率(55%)に達してしまいます。そのため、阪神間で本格的に一棟物件や複数物件の購入を狙うのであれば、法人化の恩恵は極めて大きくなります。
プロの戦略:RC造と法人化の組み合わせ
私たち高翔バイセルの最大の強みは、グループ会社に工務店「株式会社 高翔」を持つ「建築×不動産のハイブリッド」企業であることです。
芦屋や西宮の傾斜地に強い「RC(鉄筋コンクリート)造」でのアパート建築は、耐用年数が長く、高収益を安定して生み出します。この高収益物件を法人名義で所有し、建築費の減価償却費をコントロールしながら利益を法人の内部留保として貯めていく。そして、その資金で2棟目、3棟目を狙う。
「ゼロから描く、理想の資産形成。」
これこそが、阪神間エリアで富裕層が実践している、最も効率よく資産を拡大させるプロの戦略です。
4. 専門家とチームで描く、最適な「出口戦略」

個人か法人かを選ぶ際、絶対に忘れてはならないのが「将来物件を売却するとき(出口戦略)」の税金です。
個人の場合、物件を売却した際の税率(譲渡所得税)は、所有期間が5年以下(短期譲渡:約39%)か、5年超(長期譲渡:約20%)かで大きく変わります。一方、法人の場合は所有期間に関わらず、本業の利益と合算されて法人税が計算されます。
「いつ、いくらで売却して手元にいくら残すか」を最初から設計しておかなければ、売却時に痛い目を見ることになります。
不動産投資は、決して不動産屋だけに「丸投げ」して成功するものではありません。税金、建築、そして不動産の知識が複雑に絡み合う高度な事業です。
私たちは阪神間で長年信頼関係を築いてきた税理士・司法書士などの専門家と強力に連携し、物件選びから法人設立のシミュレーション、リノベーション、そして出口の売却までをワンストップで伴走する「チーム」体制を整えています。
「自分の年収なら、個人と法人どちらが得か?」
迷われたら、まずはあなたの現在の状況を私たちにお聞かせください。ネガティブなリスクも透明に開示し、あなたにとって最も手取りが残る最適解をご提案いたします。
5. よくあるご質問(FAQ)
サラリーマンでも法人を設立して不動産投資をすることは可能ですか?
はい、可能です。資産管理会社(プライベートカンパニー)を設立して物件を購入するサラリーマン投資家は増えています。ただし、お勤め先の就業規則で副業が禁止されていないか確認することや、法人設立の初期費用、毎年の税理士報酬などの維持費を考慮した綿密な資金計画が必要です。
最初は個人名義で購入し、後から法人名義に変更することはできますか?
物理的には可能ですが、税金や手数料の面で大きなデメリットが発生するためおすすめしません。個人から法人へ物件を『売却する』形になるため、不動産取得税や登録免許税が再度かかるほか、個人側に譲渡所得税が発生するリスクがあります。購入の初期段階でどちらにするか決断することが極めて重要です。
高翔バイセルでは、税金の相談も含めてサポートしてもらえますか?
もちろんです。不動産投資は税金との戦いでもあります。私たちは阪神間で信頼関係を築いてきた税理士と強力に連携しており、物件探しから法人化の損益分岐シミュレーション、そして将来の売却までをワンストップでサポートする体制を整えています。
■お問い合わせは
お電話でもオンラインでも承っております。
「自分の年収なら法人を作った方がいい?」「法人で買える芦屋・西宮の物件を探してほしい」といったご相談も大歓迎です。どんな些細な疑問でも構いません。まずはあなたのお悩みをお聞かせください。
営業時間: 9:00~18:00(定休日:水曜日)
〒659-0093 兵庫県芦屋市船戸町4-1 -201
